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妊婦

オセルタミビル、ザナミビルはカテゴリーCの薬剤であり、妊婦への使用は、これまで臨床試験が行われておらず安全性は検証されていない。

抗インフルエンザ薬が妊婦と胎児に及ぼす影響については未知であるため、妊婦へのオセルタミビル、ザナミビルの投与は胎児に対するリスクよりも効果のほうが大きいと判断できる場合にのみとすべきであると製薬メーカーは能書に明記しておくべきである。

とはいえ、オセルタミビル・ザナミビルを妊娠中に投与したことで、産婦もしくは新生児へ有害事象が生じたという報告もない。

妊娠はオセルタミビル、ザナミビルの禁忌とみなすべきではない。妊婦に対する治療では、全身的な薬剤動態からオセルタミビルが好ましい。

予防的投与での薬剤の選択ははっきりしない。ザナミビルは胎盤移行性の点で好ましいかもしれないが、特に呼吸器系にリスクのある妊婦では吸入して使用するという点から起こるザナミビルの呼吸器系合併症について考慮しなくてはならない。

 

有害事象についてはこちらを参照: http://www.cdc.gov/flu/professionals/antivirals/side-effects.htm